MT-09 クラッチを軽くするプルレバー延長の効果

 

大型バイクになるとクラッチは油圧式になることが多いのですが、なぜかYAMAHAの大型バイクはワイヤー式が採用されることが多く結構重いです。そこでプルレバーを加工して延長し、テコの作用を大きくてしクラッチを軽くしました。その後、他車(MT-07)のプルレバーを流用すれば加工することなく延長できることを知りました。(作業実施日2014/12/17)

 


 

 クラッチのプルレバー(部品名プッシュレバーアッセンブリー)各種

 

 上YZF-R25用

 中MT-07用

 下MT-09用

 

 見ての通り07用はワイヤー取り付け部分がオフセットされています。R25用はメッキされていて高級感があります。

 MT-09用

 長さ54mm

 MT-07用

 65mm(MT-09比+11mm)

 R25用

 70mm(MT-09比+16mm)

 それぞれのプルレバーでクラッチレバーの重さを測ってみました。

 (ただ、デジタルバネ秤のヒモを引っ掛ける位置や引っ張る角度によって結果が変わってくるのであんまり正確な数値ではないと思います・・・)

 まずはMT-09用純正プルレバー

 MT-09プルレバー装着時の計測結果

 7.20kgでした。ちなみにNinja250Rのレバーの重さは5.01kgだったので、7.20kgはやっぱ重い部類になると思います。

 MT-07用プルレバーに交換したところ

 ワイヤーを引っ掛けるところがオフセットされているので裏表逆に取り付けています。特に不具合はありません。

 MT-07用レバー計測結果

 握った瞬間軽くなったのを感じ取れます。5.66kgでした(約21%軽くなりました)

 

 長さが2割増しだと得られる力も2割増しとなって、重さが2割減になったといったところでしょうか?

 09(純正)レバーの延長加工

 

 このときはMT-07が出て間もない頃だったし、07のレバーが流用できるという情報もなかったので、自前で加工しました。

 溶接中

 ケースに当たらないギリギリの長さにした結果、11mmの延長になりました。

 シャフトのスプラインを1個ずらして取り付けると、アジャスターの隙間はノーマルプルレバーのときと同じくらいになりました。

 

 自前加工のプルレバーを使用したときのクラッチの重さは5.31kgでした。

 そして最後に登場するのは+16mmのR25用レバー

 

 ・・・ですが、当たってしまってダメです。このままでは使えません。

 長すぎて当たってしまいます。

その後わかったこと(R3用プルレバーについて)

 R25用のレバーはこのように使えないのすが、R3(MT-3)用はR25用より若干短くできており、延長レバーとしてポン付けで使えます。延長プルレバーは、オフセットが付いた07用を流用するのではなく、R3用を使用するのが正解です。

 


 

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