ユーザー車検を受ける

 

 このMT-09は大手のバイク屋さんにて新車で購入しましたが、一度リコールで買ったお店に持ち込んだ以外は一切バイク屋さんのお世話にならずにメンテナンスや修理はすべて自分でやっています。自分でやらないと覚えないのと、摩耗・消耗・故障は分解して状態を確認し原因や要因を推測したいからです。車検も当然ユーザー車検です。

 大きな声では言えませんが、車検は無改造のバイクならば予備検で光軸だけ調整してもらればあとは何もしなくても大抵合格します。具体的には灯火類が全部点き、割れや欠損が無く、ホーンが鳴り、タイヤの溝があれば受かります。エンジンなんてオイル漏れがなく大量の白煙が出てなければ、噴けが悪くてスピードが出なくてもガラガラ異音がしていてもOK、チェーンがだるだるでも、フレームやフォークが曲がっていてまっすぐ走らなくても受かります。検査されるところがOKならば合格するのが車検です。逆に言えば車検が通ったからと言ってバイクの状態が良い訳ではありません。


必要なもの

車検に必要な物

・車検証
・自賠責証明書2枚(現在ぶんと更新ぶん)
・軽自動車税の領収書(当年ぶん)
・メンテナンスノート(無くても良い)

・自賠責証明書

 次回ぶんは車検を受ける日に更新します。私は予備検で自賠責を更新しています。(保険の代理店もやってる予備検なので手間が省ける)

・軽自動車税の領収書

・メンテナンスノート(点検記録簿)は使わなくても車検には合格します。ただし発行された車検証に「点検整備記録記載なし」と記載され、後日「点検はしましたか?」という内容のハガキが来ます。

印鑑・えんぴつ・ボールペン

バインダー

たすきのかばん(必須!)

ユーザー車検の手順

 神奈川陸運支局の場合はネットで予約します。

 改造して車検に合格しない部分はノーマルに戻します。私の場合はヘッドライトバルブとハンドルをノーマルに戻してタンデムステップを取り付けました。神奈川はこのあたりは厳密に検査するのでナメてはいけません。

 あとはネンオシャチエブクトウバシメの点検をしたら準備完了です。当日陸運局に行く前に予備検で光軸調整をしてもらい(2000円)自賠責を更新します。

 陸運局に到着したら神奈川の場合は入ってすぐにある自動車会議所という建物に入り、置いてある書類3枚「自動車検査表」「自動車重量税納付書」「継続審査申請書(OCR)」を取り、窓口で車検証を見せて「継続検査の証紙下さい」と言って証紙を買います。車検証を見せるのは年式によって証紙の金額が変わるからです。新しめの車両ならば5500円です。
 自動車検査表に記入します。内容は車検証に記載してあるナンバーとか車台番号や住所氏名などです。
 記入した自動車検査表に証紙1700円分を貼ります。

 自動車重量税納付書に住所などを記入します。

 記入した自動車重量税納付書に証紙3800円ぶんを貼ります。
 継続審査申請書にナンバー・車台番号・住所氏名などを記入します。これはOCRなのでえんぴつで記入します。これには証紙は不要です。

 書類3枚に記入して証紙を添付をしたら、最初に準備した必要なものと一緒にバインダーに挟んで(バインダーはラインでも使うので必ず持参)本館に行きます。

 Eの窓口でネットで予約した番号が記載されているスマホ画面を見せ「継続検査に来ました」と言ってバインダーごと提出します。「点検記録はあとでやります」と言えばメンテナンスノートを提出する必要はありません。

 窓口でチェックが終わったら新しい自賠責証明書と自動車検査表だけ残されたバインダーを返されるので、たすきかばんにバインダーを入れてバイクに乗って(メット不要)ラインの建物に向かいます。

ライン

 ライン入口に検査員がいるのでメインスイッチをONにしてバインダーを渡すとまず自動車検査表に走行距離が記入されます。ノーマルなら何もされませんが、社外品だと検査員の判断でハンドルの寸法を取られマフラーの音量検査もされます。灯火類・ホーンなどのチェックをするので指示に従って点灯させていきます。

 今回、事前の点検で問題なかったはずだったのですが、何と!NGを食らいました。

 指摘されて気づきました。ナンバー灯のカバーが脱落してるではないか!点検でナンバー灯が点灯していたので安心してしまい見逃していた。これでNGとなり再検査項目となりました。

 指摘事項を書かれてしまった自動車検査表

 

 指摘があったところは改善しない限り車検には合格しないのですが、引き返さずにとりあえずラインの検査(ブレーキ・速度・光軸・排気ガス)を続けます。ラインの検査の測定器は各自で操作し、OKの印も自分で機械に検査表を入れて捺印します。これらの機械の操作は各自が実施するというのが前提になってます。もし操作ができないのであれば事前に検査員に伝えなければなりません。伝えておけば検査員が付いてきて機械の操作・測定・捺印もしてくれます。というか、そうしないとラインが止まってしまい後ろの人、特に仕事で来てる人(バイク屋さん)に迷惑がかかるので仕方なく検査員がやるという感じです。なので、もし初めてのユーザー車検ならば神奈川県の場合に限り水曜日に行くことをお勧めします。水曜日は横浜市のバイク屋さんが一斉に休業するのでラインがガラガラだからです。空いている場合に限りますが丁寧にお願いすれば快く(?)やってくれると思います。

 検査の順番はリアで車速を検出している車両の場合は、1、フロントブレーキ(ローラーに前輪を乗せローラーが回り指示が出たらブレーキをかける) 2、ちょっと進んで後輪をローラーに乗せリアブレーキ(ローラーが回り指示が出たらブレーキをかける) 3、後輪をローラーに乗せたまま車速(ローラーが回りメーターの数値が40km/hになったら足元のペダルを離す) 4、光軸(ヘッドライトの光を的に当てる) 5、排気ガス(センサーをマフラーに当てる)を実施し、それぞれの測定でOKになったら機械で捺印します。不合格(×と表示されたら不合格)になったら飛ばして次の測定し、とりあえずすべての検査をこなしてからまた最初のライン入り口に戻ります。すべてOKになったらライン出口にある窓口に自動車検査表を提出し、最終捺印を貰います。

 「ナンバー灯レンズなし」の指摘以外はOKになりましたが車検には合格していません。近くのホームセンターでクリアファイルとシリコンシーラントを購入し、即席でレンズ(カバー)を制作、これでもう一度ライン入り口の検査員チェックを受け合格になりました。

 尚、指摘事項とラインでの「×」は2回再検査できます。2回目の再検査も不合格だった場合は検査表が没収され(1700円がドブ捨て)後日出直しという最悪の事態となります。

 すべて捺印がされ合格した自動車検査表。これを本館Eの窓口に行き「終わりました」と言って提出します。

 発行された新しい車検証とシール。走行距離は絶対にその場で確認して下さい。もし間違っていると次の車検の時に面倒なことになります。

ユーザー車検費用
自賠責 11520円
証紙(重量税3800+検査料1700円)5500円
予備検(光軸調整)2080円
合計19100円

 


 

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