ZZR250 Ninja250Rのフロント周りに交換その3〜フォークの組み立て

 


 

その1ZZR250とNinja250Rフォークの相違点 その2フォークの分解と点検 その3フォークの組み立て その4フェンダーの塗装 その5キャリパーサポートの製作  その6換装とインプレッション 

 


 

ZZR250のフロント周り一式をNinja250Rに交換するレポートその3です。インナーチューブの曲がりの点検が完了したのでフォークを組み立てました。(作業実施日2012/11月)

 

 

インナーガイドブッシュの取り付け

  柔らかく薄い金属なので変形させないように気を付けながら開口部を指で少し広げて取り付けました。オーバーホールでは100%新品に交換しますが、これは まだ新品に近い状態なので再使用しました。使い込んだフォークオイルが灰色になるのは、このガイドブッシュの摩耗が原因です。

 

 

シリンダーユニット

 シリンダーユニットをインナーチューブに入れ、インナーチューブの底から出たシリンダユニット先端にシリンダーベースをテーパーを上にして被せました。そして、それをアウターチューブに入れました。

 

 

ボルト留め

 取り外すときは回り止めが必要ですが、締め付けのときは要りません。(でもマニュアルにはこの時も特殊工具でシリンダユニットの共回りを押さえるとあります)

 新品のガスケット(銅クラッシュワッシャー)を必ず使用し、ボルトにはネジロック剤を塗布、締め付けトルクは20N-mです。(ちなみにZZR250だとM8ボルトなので30N-mです)

オイルシールの取り付け

  この作業、インナーチューブにサランラップなどを被せてインナーチューブの先端がシールを引っ掻いてしまうのを防止する、というのをよく見るのですが、インナーチューブ(パイプ)先端は丸く加工されていて鋭利にはなっていなくマニュアルにも書かれていないので、私はラップなどを被せたことはありません。

 

 

オイルシールの打ち込み

 37mmのインナーチューブなので40mmの塩ビ管を使用しました。塩ビ管を被せたところです。

 塩ビ管を被せたまま全体を引っくり返し、右手はアウターチューブ左手は塩ビ管を持ち、垂直に塩ビ管を床に叩きつけてシールを挿入しました。2〜3回叩けば簡単に入ります。

 

 

 インナーチューブを軽くコツンコツンと引っ張ってしっかり嵌め込んであるか確認しました。

リテーナーリングの取り付け

 

 

ダストシールの取り付け

フォークガードの取り付け

 ZZR250には、これは絶対に取り付けてはいけません。私は取り付けてしまい大失敗しました・・・詳細はその6に

 

 

フォークオイルの注入

 Ninja250Rの規定量(360ml)を注入しました。調整で抜き取るので10mlくらい多めにいれたほうが良いと思います

エア抜き

 気泡を追い出してレベルが安定するまで待ちます。インナーチューブを何回か伸縮させるとエア抜き時間の短縮になります。

 

 

フォークオイルレベル調整工具

 Ninja250Rのマニュアルの油面高(108mm)にセットしました。スプリングは入れずチューブは一番縮めた状態でオイルを吸い取ります。

 

 

吸い取れば自動的に油面が108mmになります。

 スプリング

上Ninja250R純正

下Kファクトリー製強化スプリング(バネレート10%アップ)

 共に自由長は420.0mmですが、Kファクトリーのほうは線径が太いので硬くなっている(はず)

 私の車体はフォークを標準より13mm突き出して前のめりになっているので、スプリングを強化してみました。が・・・

 

 

スプリングを入れているところ

スプリングシートとカラー

 

 

 Ninja250RはKファクトリーやペンスケからプリロード調整機能付きのアルマイト装飾されたカッコいい蓋が出ています。ただし、バーハンドルやクリップオンタイプのハンドルでないと装着できません。

蓋を取り付けて完了

 


 

MOTO’s MEMOのページZZR250トップサスペンション関連の作業(ステム・フロントフォーク・スイングアーム)TOPNinja250Rのフロント周りに交換その3〜フォークの組み立て

 

inserted by FC2 system