ZZR250 Ninja250Rエンジン(EX250KE)に換装その2 フライホイールの交換 |
その1 EX250EEとの相違点 その2 フライホイールの交換 その3 エキゾーストパイプの製作 その4 換装とインプレッション その5 エンジンスプロケットカバーの加工 その6 Ninja250Rのエキゾーストシステムを装着
Ninja250Rのエンジン(EX250KE)をZZR250に搭載するための準備です。このページはフライホイールの交換作業の記録になります。
インジェクション仕様はクランクシャフト角度の信号をピックアップコイルで拾いECUへ信号を送っています。そのためフライホイールの外周一面にセンサー (ピックアップ)が装備されます。このピックアップは、ZZR250にしてみれば全部点火信号になってしまうので、EX250KEをキャブレターで運用す るには、EX250EEのフライホイールに交換しなければなりませんでした。
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フライホイール(ローター)の取り外し(EX250EE) ローターボルトを緩めるにはSST(回り止め)が必要です。写真で使われているのは引っ掛けタイプ(4500円もする!)ですが、ビニールのベルト式でも固定できると思います。(ベルト式だったら2000円台で買えます) |
ローターボルトは取り外すのではなく、緩めて5mm程度引き出します。そうすることで、ロータープーラーの押し込みボルトが接触し、押し込むことができます。 |
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フライホイールの取り外し 35mmのロータープラー(ヤマハ純正工具)を使っています。毎度のことですが、こいつが外れたときのバキッっという音にはビビッてしまいます。 |
EX250EEのフライホイールが外れました。 |
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一方、こちらはEX250KEのジェネレーターカバーを取り外したところです。 |
EX250KEのフライホイールを取り外しました。 フライホイールにはクランクシャフト角センサーの突起が外周に配置されており、まるで歯車のようです。 |
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左EX250KE、右EX250EEのフライホイールを並べてみました。 突起の数だけではなく、内径も違います。(外径は同じでした) |
2番シリンダの上死点位置を示す2Tの刻印(上EX250KE、下EX250EE) |
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ローターボルトの長さが違いますが、長いほう(EX250KE)にはカラーを装着するので、実質的な長さは同じになります。(どちらでも使用できます) カラーがあるほうが座面が広く締め付けトルクを強くかけられます。 |
ウッドラフキー(半円形状の小さな金属板) フライホイールの取り付け位置(=ピックアップの位置)を決めています。無くすと大変! |
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フライホイールとスタータギアを取り外したEX250KE EX250KEとEX250EEのクランクシャフトは部品番号が違いますが、テーパー部の長さは同じで、ウッドラフキーも同じものが使用されていました。 |
こちらはEX250EEのクランシャフトテーパー部です。 (バランサーシャフトのギアを取り外したエンジンです。) |
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フライホイールの裏側 〇で囲んだのがスターターギアの動作の要となるローラー(クラッチ)です。バネと組み合わされて押し込んであるだけなので、注意しないと飛び出して脱落してしまいます。 脱落したまま組み上げてしまうとスターターギアが駆動しないので、セルモーターが空回りしてエンジンがかかりません。 |
スターターギアとフライホイールをテーパー部に装着するときは、最初にスターターギアとフライホイールを合体させると作業が容易になります。(SMではス ターターギアをクランクシャフトのテーパー部に取り付けてからフライホイールを取り付けるとなっていますが、それだとフライホイールに装着されているワン ウエイクラッチのローラーが引っかかってしまいうまく付かないんです・・・) |
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フライホイールの取り付けは マニュアル通りに実施しました。 1、55N−mでボルトを締め付ける。 2、一度ボルトを取り外す。 3、再度ボルトを取り付け20N−mで締め付け、ガタがないか点検する。 4、20N−mでガタがないのを確認したら、88N−m(KEのボルト使用時、EEのボルトなら69N−m)で締めるける。 |
ステーターコイルの違い インジェクションのEX250KEは発電量がアップしているので、一つ一つのコイルが大きく線の巻数も違います。(EX250EEコイル直経13mm、EX250KE17mm) |
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よって互換性がありません。EX250EEフライホイール内側にEX250KEのコイルが入りません。 |
結局、フライホイール・ステーターコイル・カバーの3点セットを丸ごと移植しました。 |
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移植したのはGPX250Rのものなので、カバーはEX250KEと同じブラックです。(ただし艶あり) |
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