ZZR250 バルブクリアランス調整 ガチガチ音の原因はなんと!…

   

遊び心でエリミネーター用のエンジンに載せ変えてみたのですが、ガチガチガチガチ…と排気音より目立つ異音がします。原因はバルブクリアランス調整ミスだと思うので(カムチェーンテンショナを比較的新しいものに交換しても変化なし)、さっそく改善にとりかかりました。バルブクリアランス調整作業のレポートはこちらにもあります。(作業実施日09/06/29) 

 


ZZRはヘッドカバーを取り外すまでが面倒です。

LLCを抜き取りました。

ラジエータを外しました。

 ラジエータので囲んだ部品(ファンスイッチ)は非常に精密な部品なので、ぶつけたりしないように、細心の注意が必要です。

前方のマウントブラケットを取り外さないと、ヘッドカバーを外すスペースが確保できません。

左側のマウントブラケットを取り外したところです。

 

エンジン周辺の障害物がなくなり、空間が確保できました。

右側のマウントブラケットを取り外しました。

 

 さらに作業の邪魔なので、冷却水のサーモスタットホースとキャップが接合されているネジ2本を外します。

ヘッドカバーを外しました。

プラグを外しました。

カムシャフトを回さなくてはならないので、キャップを外しました。

 

バルブクリアランス調整時のカムポジションは、カムの山の無いところ(山の反対側、ベース円の部分)ならどこでも良いので、圧縮上死点に合わせる必要はありません。

 バルブスプリング反動のでカムシャフトが回ってしまうポイントがあるときは、こんな感じで固定しています。

調整作業はこんな感じです。

 

 IN側:0.10mmで合わせ、点検で0.08mmは入るが0.13mmは入らない

 EX側:0.13mmで合わせ、点検で0.10mmは入るが0.15mmは入らない

 

にしました。基準は前回(組み立て時)やったときと同じですし、別に狂ってもいませんでした。

 

ではなぜ、ガチガチ音がしたのか…

 

それは…

なんと!No1ピストンのEX側右ロッカーアームのロックナットが付いて無かったのです。ナットはシリンダヘッドのオイル溜まり中から発見しました。ここのクリアランスは「フリー(機械まかせ)」だったです。

 

おそらく、前回(組み立て時)にロックをやり忘れたのだと思います。振動でどんどんナットがせりあがってきて、外れてしまったのでしょう。たった一箇所でもバルブクリアランスが大きく狂うと、強烈なカチカチ音がするということがわかりました。

 

この状態で時速100km、10000rpmで走ってました・・・

 

調整後、走行しました。とても静かです。まぁ、これが普通だと思いますが、走行25000kmのオリジナルエンジンより静かに感じます。


 

その後このエンジン専用のバルブクリアランス調整工具を入手しました。

カワサキ純正工具50001-1220 価格は4000円程度です。

EX250EE専用工具だけあって、非常にやりやすいです。

 

 


 

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